
中国輸入の航空便と船便の違い|送料の決まり方と輸送方法の選び方
中国輸入で航空便と船便のどちらを選ぶべきかを解説します。国際宅配便・航空貨物・船便(LCL・FCL)の違い、容積重量による送料の決まり方、貿易条件の確認、リチウ…
工場が止まる前に出荷を終え、再開後の数週間も見込んで在庫を持つ
2027年の春節(旧正月の元日)は2月6日(土)です。2026年の2月17日より11日早く、日本の年末年始が明けてから1か月ほどしかありません。中国の工場は春節の数週間前から生産を落とし始めるため、1月に入ってから追加発注を相談しても、休み前の出荷に間に合わないことがあります。
読み終えたら、春節前に出荷を終えたい商品について、いつまでに何を決めればよいかを日付で書き出せます。日程は、海外のフォワーダーと製造会社の解説(2026年9月〜10月公開・更新)と、中国国務院弁公庁が発表した2026年の祝日日程をもとにしています。
ECプランニングは、中国からの仕入れ・OEMから日々のEC運営業務までを一貫して支援する会社です。中国現地の工場やサプライヤーとの直接交渉を代行し、品質基準の共有を含めた継続的な管理を行います。
商品登録やページ制作、広告運用、在庫管理、カスタマーサポートまで、提案にとどまらず自ら手を動かして現場のオペレーションを回す実務力を強みとしています。運営代行やご相談内容の整理など、お気軽にお問い合わせください。
2027年の春節は2月6日(土)ですが、工場の稼働が落ちる期間は法定の連休よりずっと長くなります。
日程を組む前に、法定の休みと工場の実際の動きを分けて理解しておく必要があります。
中国の祝日の休みは、国務院弁公庁が毎年「部分節假日安排」として発表します。2026年分は2025年11月4日に発表され、春節は2月15日から23日までの9連休でした。その前後の2月14日(土)と2月28日(土)は、振替の出勤日(調休)になっていました。
2027年分は、2026年11月上旬の時点では確認できていません。製造会社のNCAB Groupは2027年の連休を2月5日から12日と案内していますが、正式な日程は発表後に中国政府の発表で確かめてください。
法定の連休が9日間でも、工場はその数週間前から生産の量を落とし、ラインを止め始めます。地方から来ている従業員が早めに帰省するためです。
連休が明けても、すぐに元どおりにはなりません。SEKO Logisticsによると、従業員の一部は前の勤め先に戻らず、生産能力が戻るまでに数週間かかります。同社の担当者は、3月まで人員を絞って稼働する工場が多い可能性に触れています。
春節前に出荷を終えるには、2026年11月中に発注内容を固め、12月上旬までに生産を終える日程が目安になります。
SEKO Logisticsが2026年10月28日に示したスケジュールを、日本向けの輸入に置き換えて順番に並べると、次のようになります。
SEKO Logisticsは、仕入れ先との話し合いを春節の約3か月前、つまり11月初めには始めるよう勧めています。今の時点で次の3つを工場に確認してください。1. 工場の休みの開始日と再開予定日。2. 休み前に出荷できる最終の生産完了日。3. 今から発注した場合に、その日までに作れる数量。
ここで数量が足りないと分かった場合、選択肢は「今すぐ追加発注して前倒しで作ってもらう」「春節明けの入荷までの在庫を日本で持つ」「別の工場や代替材料を事前に承認しておく」のいずれかになります。NCAB Groupも、代替材料や代替工場をあらかじめ承認しておくことで、春節期の供給リスクを減らせると説明しています。
SEKO Logisticsのスケジュールでは、生産の完了を11月下旬から12月上旬に置いています。従業員の帰省が始まる前に生産を終えるためです。
検品もこの時期に済ませます。休みの直前に不良が見つかると、作り直す時間がありません。出荷前検品の日程は、生産完了日が決まった時点で検品会社や現地の担当者と押さえてください。
輸送の予約は12月から1月、港への搬入は1月が目安です。SEKO Logisticsは、貨物の準備ができる日の少なくとも3週間前に予約し、船便の計画にはさらに1〜2週間の余裕を見込むよう案内しています。
春節の直前は船のスペースやコンテナが足りなくなりやすく、繁忙期の割増料金がかかることもあります。急ぎの分だけ航空便に切り替える場合は、航空便は重量と容積で運賃が大きく変わるので、対象の商品と数量を絞って見積もりを取ります。
春節明けの生産は、2月から3月にかけて少しずつ元に戻ります。この時期に新しい注文を入れる場合は、納期を通常より長めに見ておき、工場の再開日と、実際にラインが動き出す日を分けて確認します。
日本側の販売計画も、この立ち上がりに合わせます。3月の新生活需要や春の新商品に向けた入荷を春節明けの生産に頼っている場合は、販促の開始日を入荷の確定後に決めるか、春節前の出荷分で初動の在庫をまかなえるかを先に確かめておくと、欠品のまま広告を出す事態を避けられます。
春節明けの数週間は、人員の入れ替わりによって、品質のばらつきと納期の遅れが起きやすくなります。
休み前に片づけておくことと、再開後に確認することを分けて準備します。
前回のロットで見つかった不良の原因や、仕様の変更点が工場とすり合わないまま休みに入ると、再開後に同じ説明をやり直すことになります。担当者が入れ替わっていれば、話は振り出しに戻ります。
休み前に、合意した仕様と検品基準を文書にして工場と共有しておきます。限度見本(合格品と不合格品の境目を示すサンプル)があれば、写真と一緒に保管してもらうと、新しい作業者にも基準が伝わりやすくなります。
春節明けの最初のロットは、慣れていない作業者が加わった状態で作られることがあります。いつもより抜き取りの数を増やすか、量産の途中で一度検品を入れると、不良がまとまって日本に届くのを防げます。
検品の結果、手直しが必要になると、納期はさらに延びます。再開後の最初の出荷を前提に大型の販促を組むのは、品質を確認してからにしてください。
休みの間は、工場の担当者と連絡が取れない日が続きます。問い合わせの窓口が誰になるのか、緊急時の連絡先はあるのかを休み前に確認し、社内の販売・カスタマーサポートの担当にも、入荷が止まる期間を伝えておきます。
日本側の在庫は、工場が止まる期間と再開後の立ち上がり期間を合わせた日数をリードタイムとして計算します。
通常期のリードタイムのまま発注点を使っていると、春節をまたぐ時期に在庫が足りなくなります。
たとえば通常は発注から入荷まで45日の商品でも、春節をまたぐと、工場の休みと再開後の立ち上がりで、さらに数週間かかることがあります。この延びた日数を使って、安全在庫と発注点を計算し直します。安全在庫は「安全係数×1日の需要の標準偏差×√リードタイム」で求めるので、リードタイムが長くなるほど必要な量も増えます。
延びる日数は工場によって違います。前の年の春節明けに実際に入荷した日を記録していれば、その実績を使うのが確実です。
春節前にまとめて輸入すると、1月から2月にかけて日本の倉庫の在庫が一時的に増えます。発送代行や倉庫に保管枠の空きを確認し、保管料の見込みを出しておきます。
仕入れ代金の支払いが前倒しになる点にも注意が必要です。前払いの条件で取引している場合、春節前の発注分の支払いが11月〜12月に集中するため、支払いの時期と金額を経理と共有し、資金繰りの計画に入れておきます。
最初にやることは、春節前に出荷したい商品の一覧を作り、各工場に「休みの開始日」「休み前の最終生産完了日」「今から作れる数量」の3つを問い合わせることです。返事がそろえば、追加発注が必要か、日本で在庫を積むべきかを11月中に判断できます。
ECプランニングは、中国輸入代行と中国工場との交渉支援を行っており、中国現地工場との直接交渉で日程の確認から検品、輸送の手配まで一貫して支援しています。春節前の発注や工場とのやり取りに不安がある場合は、ご相談ください。
A.2027年の春節(旧正月の元日)は2月6日(土)です。中国の法定の連休日程は、国務院弁公庁の発表で確認してください。
A.法定の連休は1週間から9日ほどですが、工場は休みの数週間前から生産を落とし、再開後も従業員が戻るまで数週間かかります。工場ごとに休みの期間が違うため、取引先に直接確認するのが確実です。
A.SEKO Logisticsのスケジュールでは、生産完了を2026年11月下旬〜12月上旬、輸送の予約を12月〜1月に置いています。そこから逆算すると、標準的な商品でも11月中には数量と納期を確定させておく必要があります。
A.必ず落ちるわけではありませんが、人員の入れ替わりで品質がぶれやすい時期です。再開後の最初のロットは、抜き取りの数を増やすなど検品を厚くすると安心です。